
waterproofing work
防水工事
建築物の屋根は雨水の浸入防止や強風や紫外線などを防ぐ為の構造物で、傾斜屋根(勾配屋根)と比較的に勾配が緩やかな陸屋根(平屋根)に分類されます。傾斜屋根では、瓦・スレート・金属などの屋根葺き材を使用し、屋根面に降った雨水は下方の軒樋に集められ排水されます。
傾斜屋根以外の屋根(陸屋根・屋上・バルコニー・ベランダなど)では、コンクリートや木材などの水平な屋根面を雨漏りから守るために雨水の侵入を防ぐ層(防水層)を設け、雨水を排水ドレンに集めて排水します。この防水層を設ける工事を防水工事(防水施工)といい、防水層を施工する部位や構成する資材の組み合わせによって様々な工法があります。
主な防水工法
防水工法の種類は、大きく分けると3種類あります。
膜状のシートを液状のもので隙間なく張り重ねるアスファルト防水(複合防水)、膜状のシートを現場で張るシート防水、液状の材料を現場で塗って膜を作る塗膜防水の3種類に分類されます。

アスファルト防水
アスファルト溶融釜を使用する熱工法、バーナーで炙り溶解しながら張り付けるトーチ工法、大型火器を用いる事なく工事ができる常温工法(冷工法)等の種類があります。

シート防水
シート防水には、塩化ビニル樹脂系シート防水や加硫ゴム系シート防水やポリオレフィン系シート等があります。施工方法は接着工法と機械的固定工法に分類されます。

塗膜防水
塗膜防水は、液状の物を塗って膜を作りシームレスな防水層が形成される防水工法です。ウレタン系ゴム塗膜防水やFRP防水やポリマーセメント系塗膜防水等があります。
防水層の不具合事例
屋上やベランダの表面は防水材が作る「防水層」によって雨水や紫外線などから守られています。しかし、防水層は日に日に劣化していきます。工事の検討に先立ち、まずは以上の有無をチェックしましょう。

ドレンの詰まり

アスファルト防水のしわ

ウレタン防水層のふくれ

塩ビシート防水の変形

シート防水の口開き

屋上の水たまり

塗膜の消失

防水層の破断
部位別の防水工事
おすすめの防水工法は何ですか?というご質問をよくいただきますが、建物の状態や部位に期待される性能や用途によって、それぞれ最適な工法があります。
できれば、メンテナンスサイクルや次回の防水改修を考慮した工法を検討する事によって、建物のライフサイクルコストの低減にもつながります。

屋上・ルーフバルコニー
屋上は、建物の最上部で平面になっている部分で、陸屋根とも呼ばれています。ルーフバルコニー(ルーフテラス)は、階下に居室があるバルコニーの事を指します。

ベランダ・バルコニー
ベランダは、建物の母屋から張り出した部分で、庇や軒下に収まるものや屋根がかかっているものを指します。屋根がかかってないものはバルコニーと呼ばれています。
