ベランダの塩ビシート防水
塩ビシート防水は、シート相互の接合部は接着剤を使用せず、熱融着または溶剤溶着で接合するので、接合部が一体化し水密性に優れます。固定ディスクを用いて、シートを下地に部分的に固定する機械的固定工法と、接着剤を用い下地にシートを全面的に接着する接着工法があります。
床面の小さな破れ程度であれば、軽微な補修で済みます。シートの変形や入隅の浮きが生じている場合、防水層の張り替え時期の目安となるでしょう。異常が無ければ、防水層の延命のために行う保護塗装が有効となります。

ディスク盤周りの劣化
シートが変形し、破れてしまう事があります。また、ディスクを固定するアンカーが抜けている場合もあります。

塩ビシートの破れ
防水工事用の塩ビシートの厚みは1.5mm~2.0mm程度です。鋭利な物や重量物を落下すると破れる事があります。

入隅部分の浮き
入隅部分の鋼板を固定しているアンカーの引き抜け。シートの変形や鋼板の浮き。シートが破断する原因となる。
保護塗料の塗装

施工前
既存:塩化ビニル樹脂系シート防水
(機械的固定工法)

施工後
下地調整、機能性保護塗料塗布
(既存をメンテナンス)
