雨漏りの二次被害

 長期の雨漏りによって木材が高温多湿の状態(湿度85%以上、木材含水率が20%以上、温度は20℃~30℃など)が続くと、『木材腐朽菌』と呼ばれる細菌が繁殖します。木材腐朽菌が木材基質を分解することにより、木材がボロボロになる仕組みです。

また、木材腐朽菌はカビと密接な関係があり、両方とも高温多湿の環境を好みます。カビは木材腐朽菌のように、木材基質を分解することはありませんが、アレルギーや喘息など人体への悪影響を及ぼす可能性があります。

天井のカビを発見したら腐朽の一歩手前と考えて、早めに天井裏の状況を確認するとよいでしょう。建物の寿命を縮めないためにも、人間の病気と同様に、早期発見が大切です。

劣化の事例

軒天井材の変色、クギの錆

木材の腐朽

ベランダ床の防水補修部分

木材の腐朽

コンクリートのひび割れ

欠損・爆裂現象

点検口の活用

吸水する事で濡れ色に変化した木材。